臨床試験(新薬モニター)とは製薬会社が新薬の開発過程の最終段階に行う人を使った試験です。このように書くと身体に副作用を及ぼす危険な人体実験だと思われるかもしれませんが、実際には全く危険性はありません。というのは、臨床試験は完全に安全性を確保するために法のもとで行われ、実用の濃度の50分の1に薄めた投与量で行うからです。また、これは効果や副作用を調べるというような危険なものではなく、薬の成分が体の中をどのように巡り、どれくらいで体外に排出されるかを調べるためのものです。これまでに行われてきた数多くの臨床試験で副作用が出た被験者が一人もいないという事実から安全性は確かなものであるといえます。
薬の内容は風邪薬、甘味料、シップ、鎮痛剤あるいは目薬など様々です。試験は宿泊を含むものが主ですが、通院だけの場合もあります。 具体的なアルバイトの内容ですが、基本的に薬を投与して採血するだけです。たったこれだけなので宿泊中はほとんど何もすることがなく、各個人の自由に時間を過ごすことができます。試験所には新聞や雑誌、漫画、TVゲームなど娯楽用品がたくさんあるので退屈することはありません。宿泊中の過ごし方は人それぞれで、ただ寝ている人、ひたすら漫画を読んでいる人、勉強をしている人など様々です。また、友達を作ったり看護婦さんと仲良くなったりして楽しく過ごすのも良いかと思います。
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